2011年01月14日

途中にいるから中途半端、底まで落ちたら地に足がつく

サッカーの岡田監督のインタビュー記事を読んだのですが、
やはりすごい経験と修練を経てきた人は違いますね。

 ●「Enjoy」(リスクをとってやる)
 ●「our team」(自分のチーム)
 ●「do your best」(チームのために)
 ●「concentration」(今に集中)
 ●「improve」(常にチャレンジ)
 ●「communication」(認めること、挨拶)

目標設定というのは、普通の経営者が考えている10倍大切だと、
岡田監督は言っています。

今日は「チーム」ということについて考えてみます。

………………………………………………………………………………
 ひばりの親子と村の祭り酒
………………………………………………………………………………
以下の話は、僕に日々募ってきている「想い」です。

それは、最近の僕の口癖にもなっています。

「いい会社とは、いい社員のいる会社」・・・という想い。

鍛錬塾では、
●お客様との会話、その質を上げ、量を増やす。
●今日来たお客様を、明日、黙って帰すことなかれ。
と提唱していますが、
これこそが、会社の明日を創る最強の販売促進だと信じています。

しかし、それを実現するには「スタッフ力」が必須。

岡田監督ではありませんが、
チームビルディングは本当に大切です。

今日は、それに関連して、ふたつの童話をお届けします。

強い現場を作る「トヨタの上司」(中経出版)という本があります。

その中で紹介されていた童話が、
非常に示唆に富んでいるのでご紹介しましょう。

     「ひばりの親子」
 村人が大勢やってきて
 「そろそろ麦刈りをしよう」と言っているので、
 ひばりの子供が母鳥に
 「それなら引っ越ししようよ」と言うと、
 母鳥は「まだ大丈夫よ」と子供に答えました。
 数日後に今度は2~3人の村人が出てきて
 「麦刈りしよう」と言っていた時も、
 母鳥は「まだ大丈夫よ」と言いました。
 そして、ついに1人の村人が
 「そろそろ麦刈りをしよう」と出てきた時になって初めて、
 子供に「さあ、引っ越ししましょう」と語ったのです。

この例え話は、人間は「みんなでやろう」と言っているうちは、
誰も本気になっていないことを示唆しています。

1人で動き出した時こそが、
本人が本気になっている証拠であるという教訓だということですね。

また、同書には「村祭り」という名で紹介されている
「村の祭り酒」という童話もあります。

これが、本書とは別に、
サッカーの岡田監督のインタビュー記事の方が詳しかったので、
そちらをベースにご紹介します。

     「村の祭り酒」
 『村の祭り酒という話を、選手によくします。
  収穫を祈念して、夏祭りをする村があった。
  祭りでは、お酒が入った大きなたるを、
  みんなでパーンと割って始める風習があった。
  ところがある年、貧乏でお酒が買えなくて、
  みんな集まって
  「どうしよう、これじゃ祭り開けねえな」
  と悩んでいた。
  するとある人が、
  「みんなが家からちょっとずつお酒を持ってきて、
   たるに入れたらどうだ?」
  と提案した。
  「それはいいアイデアだ」ということで、
  みんなが持ち寄ってたるがいっぱいになった。
  「これで夏祭りを迎えられる。良かった」ということで
  当日にパーンとみんなで割って「乾杯」と言って飲んだら、
  水だったという話です。
  みんな、
  「俺1人ぐらい水を入れても分かんないだろう」と思っていたんです。』

う~ん、よくできた寓話ですよね。

中途半端な10人を育てるより、
本気の1人を育て信じて、経営をしたいものです。

最後に、岡田監督の言葉を抜粋します。
「でも、できるならどんな小さなことでもいいから、
 チャレンジをしてもらいたい。
 頭でごちゃごちゃ考える前に踏み出してみる。
 少々壁や何かがあろうが、そんなもの関係ない。
 必ず乗り越えられる。
 壁というのは邪魔をするためにあるのではない。
 自分の気持ちを確認されているんです。
 「本気でこいつはやってんのかどうか」と。
 そういうつもりでチャレンジに
 一歩踏み出していただければ幸いです。」
「途中にいるから中途半端、底まで落ちたら地に足がつく!」

修羅場を潜ってきた人は違います。


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Posted by しるばーうるふ at 13:37│Comments(0)こころ
 
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