2013年09月23日
言葉の贈物を受け取る
皆さん、こんにちは。
"悪女の"コミュニケーションプロコーチ笹崎久美子です(笑)
* * * * * *
先日、通信設備の仕事をされている、若手の経営者さんとお会いして、
色々お話を伺う機会があったのですが、震災後は復旧工事や
様々な仕様改善で、大変忙しかったそうです。
「それじゃ儲かったでしょ?」と、ふと口にしたところ、
「はい、お蔭様で!」と、とてもうれしそうに、胸を張って爽やかに
答えてくださったので、私までうれしくなりました。
震災後の需要で売上が伸びた業種はたくさんあると思います。
ですが業界の人間ではない初対面の私にそう言われても、
たくさんの方が亡くなったことを思えば、
なかなかストレートな返事はできないと思うんです。
でも私はすごくうれしかったのね。
自分が言った事をすかさず認めてくれたことや、声をひそめたり含みを
持たせたりしない態度が清々しく、気持ちがピュアに伝わってきました。
そして、とても素敵な方だと思いました。
もちろん業種にも寄ります。
お寺さんや葬儀屋さんや墓石屋さんなど、「人の死」に直接関わっている
お仕事の方は、さすがにそうはいかないと思いますが、何にしても、
『食っていかなくてはならない』現実がある以上、売上が上がることへの
中小の経営者さんの思いには、共感するところが多いです。
* * * * * *
さて、「儲かってますね」「ご活躍ですね」などと、お世辞抜きで
言われても、それが実態と異なる過大評価だったときに、皆さんは
どうしていますか?
実は私、前述の経営者さんと話しているときに、似たような言葉を
いただいただいたのですが、自分のことを色々考えると、それをそのまま
受け取るのには抵抗があって、つい「いやーそう見えるだけですよ」
と言ってしまいました。
これを今、少し反省しているわけです。
問い掛けに対してを明快にYESが返る心地よさを、たった今感じた
ばかりなのに、自分のこの受け答えはNGじゃん!
たとえ思うところがあったとしても、そう言ってくれたことに対して、
まずは「ありがとうございます」とひとこと、真っ先にお礼を述べるべきだった、
と思いました。
補足説明はそのあとでいいんですよね。
私の先輩が目上の人に褒められた時に、謙遜して「いや、それほどでも…」と
言ったところ、相手の女性の方に
「あなたね、花束は受け取るものよ?」
と言われてハッとしたそうです。
好意を持って褒めてくれているのに、それを受け取らないのは軽い否定でもあり、
むしろ失礼なのだと気が付いたそうです。
対人関係を重視するならば、誤解を解くことに注力するよりも、良い見方を
してくれている事実のほうに焦点を当てて、
「ありがとうございます」というお礼でもいいし、
「◯◯さんにそう言ってもらえるとうれしい」でもいいですよね!
そのあとに、
「実際は違いますが」
「課題はまだまだありますが」
「うまく行っていない部分もあるのですが」
などの表現で、(本当はそうでもないんだけどね)と、暗に伝えていけば
いいのだと思います。
人は誰でも自分の言葉を肯定されるとうれしいものです。
業務上の会話なら齟齬が起こらないように、間違いは間違いとすぐに
伝えるべきですが、世間話や雑談の時は、相手の心地よさを優先させて、
工夫して承認や肯定に務めるのが・・・・・、
「悪女の信頼関係づくり」かな?
って思います。
えへへ。
笹崎久美子
★「楽しさが業績に変わる!」
中小企業の良さと強みを見つけたい方へ
http://www.kanpai-kanpai.com/brand/
ヒラメキ無料メルマガ↓です。
http://www.kanpai-kanpai.com/brand/mm.php
Posted by しるばーうるふ at 12:58│Comments(0)
│しごと