2013年03月24日

想像以上に想像力がないお話


皆様初めまして。

今回から執筆メンバーの仲間入りをした笹崎久美子と申します。

主に社員教育とコーチングの仕事をしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

※プロフィールは以下をご覧ください。
http://www.kanpai-kanpai.com/brand/bracon.php#bc06


今日は自分の仕事のひとつである、
コーチングに関して、自己紹介の意味も含めて、
「ブランド・サルベージ」的なエピソードを書きます。


    *    *    *    *    *    *


さて皆様はコーチングをご存じでしょうか?

色々な言い方がありますが、私はほかのコーチ仲間よりもストレートな
言い方で「効果的な個人面談の手法」という表現をしています。


実際には歯医者さんのようにその都度日時を予約して、直接お会いしたり、
電話やスカイプ(インターネット電話)を使って、個別のテーマについて、
毎回1時間程度の話し合いを、継続的に行っていきます。


プロコーチはコーチングの手法を使った会話を通して個人に働きかけ、
相手のやる気を上げたり、行動のきっかけや思考の問題点に気付いて
もらったりしながら、コミュニケーションで相手の変化を後押ししていくわけです。

ところが、これが人様からはなかなか理解されない仕事なのですよ。


    *    *    *    *    *    *


先日、以前からお付き合いのある仲良しの知人男性(経営者)が、
私にこんな風に言ってきました。


「いやー、笹崎さん、この前ある人から面白い話を聞いたよ。

 その人はね、会社に定期的に訪問してくれて、
 社員一人一人と個人面談してくれるんだって!
 それっていいよね。
 
 俺はかなり興味を持ったし、検討してみたいと思った。
 そういうのって笹崎さんも向いてそうだからやってみたら?」


は???え???ガーン…

正直言ってショックでした。


だってその「ある人」というのは私が知っているプロコーチの知人で、
それがまさにコーチングそのものだったからです。

コーチングの進め方やスタイルは様々ですが、依頼者が法人さんで
対象者がその会社の社員であるときは、私も定期的にご訪問して同じ
ことをやっているのです。


「Aさん、それが私の仕事なんですが…??」

「えー?そうなの?」

「前から何度もそう言っているじゃないですか^^」

「いや、全然知らなかった。それは笹崎さんもやっているの?」

「もちろんですよ。社員教育とコーチングが私の二本柱です。」

「本当?だってホームページに全然書いてないじゃない?」


全然書いていないわけではありません。

コーチングという言葉はきちんと掲載していますし、メニュー項目にも
ちゃんと載せてあります。そしてAさんに何度か説明したこともあります。

けれどAさんに全く伝わっていなかったのは、実際に何がどのように
行われるのかを、具体的に話していなかったからなんですよね。


それは例えば、コーチングって、個人の場合は、街中のカフェやホテルの
ティールームで会って話すとか、

遠方の人は電話やスカイプ(インターネット電話)を使い、日中仕事がある
場合は主に夜に自宅同士で行うとか。


例えば法人の場合は、会社をご訪問して仕事時間内に個別に面談する、
とか、内容は個人や会社の目標で、課題解決のための会話をするとか…

相手が社員さんのときは休憩室や会議室をお借りして順番でやるとか、
職場で問題視されている困った方だけ依頼されるときもあるとか…


Aさんはセミナー好きで人材教育にも関心が高いため、「コーチングを
やっている」と言えば、仕事の内容はだいたい察してくれていると
思っていましたが、実際は違ったようです。


そのAさんの関心を引きつけたのは、コーチングが何か?ではなく、
コーチングを実際にどのように行うのか?のほうだったのですが、
言われてみればAさんにその説明を、今まで一度もしたことが
なかったのです。


確かに「効果的な個人面談の手法です」と言われて、内容について
詳しく説明されるよりも、

「10日に一回ぐらいスタバとかで会って、
 1時間ぐらい話をするんですよ」(※個人の場合)

と言われた方が状況が明確にイメージできますもんね。

そのシーンを思い浮かべることで、「それだったら…」と新たに
浮かんでくる、個別のニーズやアイデアもあるのだと思いました。


   *    *    *    *    *


私が今回痛感したのは、

「人はこちらが思っている以上に想像力がないのだ」

ということです。

職種や肩書や仕事内容をかいつまんで説明すれば、あとは先方が
それまでの知識やイメージをつなげて、業務の概要を理解してくれる
だろうと思うのは大きな間違いで、

現場・現物・現実を言葉や文字や画像で明確に提示して、「なるほど、
そういうものか」と相手が自分の感覚でつかんでくれるまで、

こちらにしてみればすごく基本的な事から具体的に伝えないと、
今までそれと無縁だった人には適切に伝わらないものなんですね。


私達はコーチ同士が集まる勉強会もよくありますし、普段お付き合いの
ある人脈も、「コーチング」をご存じの方が多く、いつもはそれだけで
通用するコミュニティの中に居ます。


ですがひとたびそこから離れると、私達にとって当たり前のことが
当たり前ではなく、むしろそれが新鮮に映ったり、当然と思い込んで
説明を省略している部分に、実は人の心をつかむ要素が含まれて
いる事もあるようです。


Aさんの場合は、

「第三者がわざわざ会社まで来てくれて
 個人をひとりひとり面談してくれる」

というのがヒットポイントだったみたいです。

でもそれ、コーチングの仕事をしている自分達にとっては、すごく
当たり前だったりするんですよね。


こういったお互いの意識や思い込みの差に改めて気が付くことで、
新しい「相思相愛」の出会いの機会が、またひとつ広がっていけば
いいな、と思いました。


笹崎久美子



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Posted by しるばーうるふ at 12:32│Comments(0)しごと
 
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