2012年03月31日

企業の行く末=スタッフ自身の行く末


おはようございます。

人を活かす仕組みコンサルタント佐藤なな子です。

先日、ある経営者と教育談義をしました。

食品系メーカーでもあり、販売店や飲食店、会館なども経営している
地元企業です。

その企業が、あるショップを百貨店に出店。

開店翌日に行ってみたところ、その対応が非常に素晴らしかったのです。

開店直後というものは、お客様が重なるとオペレーションがもたついたり、
お客様からの質問に答えられなかったり、商品の的確な提案が
できないもの。

「オペレーションやサジェスションのトレーニングは、どうやって
いるんですか?」聞けばスタッフは、全員パート・アルバイト。
トレーニング期間も、それほど長くありません。

しかし社内でのロールプレイングは徹底的。実際の販売ブースを設置し、
5名のパート・アルバイトに対し、30名以上の社員が入れ替わり
立ち代わり、お客様役で訪れ、トレーニングしたそうです。

それだけではありません。

ロイヤリティやチームワークを養う為にも「飲みにケーション」は
他部署社員も含めて、ふんだんに行っているそうです。

外部に研修を委託する事は、ほとんどなく、研修はほぼ内製化。

その核となるのが「全社的なオーナーシップ」だと、その若き経営者
は答えていました。


私は20代の頃から、様々な経営者と人材育成について、お話をさせて
頂く機会がありました。取材記者として、マニュアルライターとして、
そして今は研修業者として。

取材記者をしている頃から、教育誌を手掛けていたこともあり、
人材育成には高い興味関心があり、その分野の質問は欠かした事が
ありません。

またマニュアルライター時代には、マニュアル導入や運用・定着、
現場指導まで行っていた事もあり、経営者の考えを聴き取るのが
仕事の中心でした。

そして現在の研修講師という仕事は、経営者の理念のもと、人材育成
を行う仕事です。

その経験の中で、成果を出し続ける企業に共通するものとして
「オーナーシップ」があると思っているのです。

オーナーシップというと、中小企業でいうところの「オーナー」が
主導するリーダーシップ、オーナー企業体制、のように感じる方が
いるかもしれません。

もちろん、そのオーナーシップが一番重要です。ブレない軸は強み
であることは、言うまでもありませんし、その考えを末端まで浸透
させてこそ、です。

しかし、ここで言うオーナーシップとは、社員ひとりひとりが持つ
主体性のような意味も含んでいます。

よほどの大企業でない限りは、企業の行く末=スタッフ自身の行く末
でもあります。本来であれば、スタッフ自身が出す成果が、企業の
成果に直結し左右するほどの実感があるべきでしょう。

スタッフひとり一人が、自身の役割を把握し、なんの為にその役割
を果たしているのか理解していること。それが単に売上や利益の為だ
というように、目的がすり替わっていないこと。

逆に中小企業でスタッフひとり一人が、成果や数字や経営に、危機感を
抱いていない企業を、私は心底危険だと思っています。

いわゆる中小企業の大企業病です。

では全社的なオーナーシップは、どのように養っていけば良いのでしょうか?

それは生きること、働くことが、どうつながっているのかを、スタッフ
ひとり一人に伝えること。そしてスタッフひとり一人が、どう生きたいのか、
どんな仕事をしたいのか、きちんと経営者が把握すること。

さらに、なぜあなた自身が売上をあげるのか、なぜあなたが頑張ら
なくてはならないのか、なぜあなたは利益を追求するのか…それを
スタッフひとり一人に落とし込むこと。

先の地元の若き経営者は、これを徹底的にやっているそうです。
だからこそ、ひとり一人が主体的に現場で動けるのです。

当社のクライアント様でも、この部分を徹底的にやっている企業は
強い。その上にスキル研修を乗せていくからこそ、スキルを活かす
ことができるのです。

まさに鬼に金棒ですね。

ぜひ一度、オーナーシップについて考える機会を持って頂ければ幸いです。

佐藤なな子




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Posted by しるばーうるふ at 11:13│Comments(0)しごと
 
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