2011年05月27日

これぞ、我が社のお客様って誰ですか?


事業動機。

その答えは、お客様がお持ちになっているとつくづく想います。


【あるエステサロンさんの喜び】

Aさんは、毎月2回もうちのエステに通ってもらっていて、
美容商品も定期的にご購入いただいていますが、
娘さんと二人でなんと年間ん百万円もお使いいただいているんです。

あと、新幹線で毎日通ってくださるBさんとか、
家族でご愛顧いただいているCさんとか、
「ただいま」って言ってご来店いただくとすごく嬉しいです。


【ある旅館さんの癒し】

毎年大晦日に当旅館に来て下さるDさん夫婦が、
はじめてお見えになったのはお二人の新婚旅行でそれが19年前。
2年目には赤ちゃんも生まれてご一緒に来てくださいました。
それから19年、毎年大晦日にお会いしています。

そんなリピーターのお客様はもちろん、
私たちはお客様に寛ぎと癒しをお届けしているつもりで、
実は、私たち自身が、お客様から癒されているのを感じますね。


【ある中古車屋さんの想い】

東日本大震災で、奥様と家屋を失ってしまったEさんが、
うちの展示場にご来店された理由は、
「妻の写真がここにあるんです。」とのことで、
私たちも言葉を失いました。

お車をご購入された方にお願いして、
納車時に撮影させてもらった「お客様の声」の額縁。

最愛の奥様とご自宅を津波にのまれてしまったEさんには、
展示場ゲストルームにあるお写真だけが唯一のものだったのです。


本日は、とても大切なお話しです。

僕は、依頼支援先様との面談で、あるいは、僕が推進している
ブランド・サルベージの業務内で、経営者様はじめスタッフの皆様に
対して、「これぞ、我が社のお客様は誰ですか?」という話題を振る
ことがあります。

「これぞ、我が社のお客様は誰ですか?」

は、実は、とても盛り上がる話題なのです。

お客様の話しで盛り上がっていると、スタッフは自然に「何のために、
誰のために」という仕事のモチベーションが上がります。

もちろん経営者も、初心や想い、理念のようなものを想い出して、
熱い気持ちになり、新しいアイディアも浮かびます。

極論を言えば「幸せの何たるか」にすら想い至るのです。

お客様の話しをしていると「感謝」ということが分かります。
人の役に立つことが、自らの心の栄養であることが理解できます。


事例のエステサロンさんも、自らがお客様をこよなく愛していること
を再確認できてきたと想います。

同じく旅館さんも、自社の商売にとってリピートしてくださるお客様が
いることがどれほど有り難いことかを認識できました。

そして中古車屋さんに至っては、この事業が、単に車を販売している
のではないということに気づきました。

現代は「寂しい時代」「忙しい時代」と言われます。

しかしながら、商売と通じて、それを解消することができるのです。
これこそが生きている証であり、事業の醍醐味です。

企業は、お客様を創造し、利益を出してゆかなければなりません。
でも利益とは「副産物」です。

スタッフの幸せを徹底的に追求し、お取引先様との共栄を心から
目指し、何よりも、お客様に喜んでいただくことに集中することで、
副次的に生まれるのが利益だと信じています。


「何のために、誰のために」


何度も書いていますが、
これは、21世紀の経営最大のキーワードです。

僕は、我ながらアイディアマンだと想いますし、他人様からの評価も
その通りなのですが、提唱しているのは「やり方」以上に、その
企業の「あり方」です。

あり方とは「企業姿勢」です。
やり方とは「実践方法」です。

なぜ、あり方が大事かと言えば、今日は「共感性社会」であるから
であり、「IT社会(ソーシャルメディア)」であるからです。


企業からの情報発信だけで生成される社会では、人々は、政府や
企業からの操作を免れませんでしたので、「操作性社会」と呼ばれて
いました。

でも今は、企業の盛衰を握るのは、内部告発と、時間も距離も
超越した「クチコミ」です。

市場からの共感を得ることが、企業存続の必須条件ですよね。



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Posted by しるばーうるふ at 20:56│Comments(0)しごと
 
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