2011年01月10日

あなたは、自分の宿に泊まりたいと思いますか?

旅館様のおもてなしブランド構築のお手伝いは、
以下の質問から始めることになりそうです。

「あなたは、自分の宿に泊まりたいと思いますか?」

全国5万数千軒の旅館の中には、
バブル時代の「ツケ」を支払うことに忙殺され、
明日の見えない舵取りを余儀なくされているところも珍しくありません。

旅館の民事再生や買収劇は、
ますます加速しているように見えます。

毎年100軒ペースで大型・老舗含む旅館が倒産しているのです。

平成元年、旅館の数は8万軒ありました。
平成21年の今は、5万軒です。

この現象の要因は

「老朽化による陳腐化」
「消防法改正などによる既存建築物不適格」
「後継者不在」
「団体客から小間客という旅行形態変化への対応不足」

等々が上げられますが、
やはり深刻なのは「業績不振」です。

旅館業界は金融機関からも「不況業種」のレッテルを貼られています。


仙台で、レストランを5軒、
それもまったく違ったデザインとコンセプトで展開し、
すべてを繁盛させているオーナーがいます。

そして彼から教わった商売の本質に迫る話に、
僕は激しく膝を叩いたものです。

それは、多くの経営者にとっても、
魂に手斧を打ち込まれるが如き衝撃を受ける話だと思います。

極めて当たり前の話ですがご紹介しましょう。

「あなたの会社の社員は、休日に恋人と、あるいは家族と、あなたの店に来ますか?」
「そして、あなた自身は、いつでもご自分の店を利用したいと、心から想いますか?」

いかがでしょうか?

経営者に限らなくとも結構です。

自分が提供している、あるいは携わっている、
はたまた勤めている会社の商品やサービスを、
自分自身が
「買いたいかどうか?」

この質問に「YES」と即答してこそ、
商売をしている意味があります。

僕のバックボーンは旅館やホテルです。
と言っても、宿泊施設を経営しているわけではありません。

宿のコンセプト、建築デザイン、料理、サービス、
そしてその広告宣伝・販売促進のお手伝いを生業として
21年になるというわけなのです。

誇りを持ち、日々楽しくも激しく格闘し、
お客様に「心揺さぶる感動」をお持ち帰りいただいている
多くの旅館様と出会って来ました。

「自分の宿に泊まりたいですか?」という質問にも、
即答でイエスと答える人たちです。

そこには、「おもてなしの心」という、
すべてのビジネスに直結するセンターピンが立っているのです。

・あなたの宿は、他の宿と何がどう違うのですか?
・お客様は、何が良くていらしているのですか?
・宿としてこだわっていることは何ですか?
・どんなストーリーがあるのですか?
・お客様に知って欲しいことはありますか?
・あなたの宿に足りないものは何ですか?
・10年後を想像(創造)できそうですか?
・そしてあなたは、なぜ、旅館業を営んでいるのですか?

これらの問いに答えることが出来たら、
昨日と違う宿づくりのスタートラインに立ったことになるのです。

僕は、ご縁あって、多くの旅館ホテル様に関わってきました。

会社員時代も、そして今も、旅館業界とのご縁は切れないようです。

だとすれば、繰り返しますが、これは僕の仕事の「役割」であり、
人生における「使命」でしょう。

一緒に頑張りましょう。


タグ :旅館ホテル

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Posted by しるばーうるふ at 14:56│Comments(0)しごと
 
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