2007年01月24日
卓越の経営と原始人の槍
「原始人の槍のようなもの」
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コーキです。
大切なあなたに、今日の僕は、
●どんなメリットを与えられるだろうか?
●問題解決の糸口を提示できるだろうか?
●やる気や閃きにつなげられるだろうか?
ではスタートです。
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おなじみの方、ありがとう。
はじめての方はじめまして。
「自分が提供するサービスを、自ら受けたいですか?」
「自分が働くお店に、自らが行きたいですか?」
僕の尊敬する、ある経営者と久々にお会いできました。
N社長としておきましょう。
上記は、N社長から「商売の本質」として教わった言葉です。
まさに本質を突いた質問だと痛感しますね。
「自分の商品を買いたいか?」
これに即答できないようでは成功はおぼつきません。
N社長は仙台で、素敵な飲食店を12軒成功させ、来年早々13店
舗目を開業します。
それらはすべて「世界に1店舗」のオリジナルレストランです。
N社長は、他にデザイン事務所もお持ちです。
さて、
今日も本当にいい話をシェアしますよ(*^_^*)
N社長の卓越した経営哲学に触れてくださいまし!
■「自分は3店舗目からでいい」
十数年前、同じようにバーやレストランを開業した経営者仲間が何
人もいたそうです。
あれから十数年。
今も活躍されている人と、すでに店も無く、その人の名前すら聞か
なくなった人に別れたとのこと。
その分かれ道とは、
利益が出たとき、
まずは人、次に自分、
そう考え、実行できたかどうか?
だとしか思えないそうです。
N社長は、「自分への利益分配は、3店舗目からにしよう」と考え、
実行したのです。
自分についてきてくれているスタッフへの還元、そしてお店をより
良くするための投資が先で、自分は後だという感覚が大切だとおっ
しゃっていました。
酒と女と車と株に走った人は、今はいなくなったと。
N社長の「美意識・美学」が、今に繋がっているのだと思います。
■「善悪のモノサシを持つ」
レストランの語源は「レストア」。
意味は回復させる、癒すという言葉です。ですからレストランとは、
人を癒し、元気にする場所でなくてはならないとN社長は言います。
とすれば、
・安心で安全な食材を使うのは当たり前
・出来合いに頼らず一からスープづくりをするのは当たり前
ということなのですね。
経営効率を考えれば、つまり「損得のモノサシ」で言えば、多少身
体に悪い添加物を使ってもいいし、大量生産の食材を絡めて料理す
ればいいという判断も有り得ます。
しかし、商売というものは、「善悪のモノサシ」が大切。
N社長は言います。
「人を幸せにするために24時間を使うならいいじゃない?」
「美味しいものを食べている時、人は必ず笑っているんだよ」
「そうすれば、自分たちも元気になるし、楽しく働けるのさ」
この価値観がいいですね。
まさに「善のスパイラル、喜びのメリーゴーランド」だと思います。
■「経営者の役割とは?」
どんな教科書を見ても、企業の目的や経営者の役割として言及され
ているのは、
「利益の追求」です。
でも、N社長は言います。
「経営者の役割は、ズバリ、社員を幸せにすることだよ」
僕も思います。
幸せな社員だけが、お客様を幸せにできると。
そして、社員を幸せにするために必要なものが利益なのだと。
利益の追求が一番ではないのです。
社員の幸せのために利益があるのです。
しかしこれは、単なる綺麗事でもありません。
N社長が面白い例え話をしてくださいました。
原始人が持つ「槍」で、その家族は飢えから救われる。
会社とは「槍」に他ならない。つまり会社とは「道具」である。
もっと言えば「道具」でしかない。
関わる人が幸せになるための道具、それが会社である。
う~ん、分かりやすいですね。
ということで、本当にいい時間を過ごさせていただきました。
N社長、有難うございます!!!
最後にN社長の抱負を訊かせていただきました。
「社員全員が経営者になること。これが僕の抱負です」
実に素晴らしいですね!
理念の共有と行動規範の徹底が、それを実現すると思います。
そのためのコミュニケーションについても伺いましたが、これは僕
だけの秘密です。
ごめんね(^_^;)。
写真は、7年前新築した家です。
シンプルで素敵なデザインだと我ながら思ったりします。
Posted by しるばーうるふ at 21:50│Comments(0)
│しごと