2006年10月17日

「超一級品のアイディア」

作家、阿刀田高の短編小説に「幸福通信」というのがあります。

その小説に使われている、非常に面白い「アイディア」をご紹介し
ましょう。

これは、超一級品のアイディアです。

小説の内容はともかく、その骨子を述べてみます。


公営ギャンブルみたいなものが開催されています。

夜、主人公のところへ、
「明日のギャンブルでは○○○に賭けなさい」
と連絡があり、それは「的中」します。

野球やサッカーの試合があります。
夜、主人公のところへ、
「明日の試合は○○○が勝ちます」
と連絡があり、もちろん「的中」します。


そんなことが5回も繰り返されるのです。

それは「必ず的中」するのです。

そんなことがあると思いますか?

しかし、オカルトではありません。
タネはこうです。

合理的に説明できてしまいます。




50人に電話し、二者択一の答えを、25人づつに電話します。
翌日の結果は、25人が正解に遭遇するわけです。

その25人に対して、同じく12人と13人に分けて、二者択一そ
れぞれの答えを電話します。

翌日の結果は、半数のグループは当たります。


で、当たった12人に対して、6人づつに分けて・・・。

で、同じように3人づつに分けて・・・・。



結局、本編の主人公のように、

 最後まで「当たり続ける人」がいるわけです。


本人にしてみれば、嘘みたいな話です。

毎回、必ず「予言が当たる」のですから。

言われたことが、必ずその通りになる・・・。



 震えがくるほどの衝撃でしょう。



でも、タネを明かせばそんなことです。
全く合理的に説明できてしまいます。



そして僕は思いました。

世の中の成功者と言われる人たちも、もしかしてこれに近い現象の
上に成功したのではないか???



いや、もちろん成功とは、実力と努力と発想と立ち位置の賜物です。

勝ちにも、負けにも、不思議はありません。

なるべくしてそうなるのです。



ただ、それでも、このアイディアを「逆算の法則」と名づけるなら
ば、頭に入れておいて損は無いでしょう。


独立した自営業者、まぁ、起業家と言ってもいいかもしれません。

彼らの平均年収は、実は300万円以下です。

また、新しく出来た会社の、実に10社中9社が、5年以内に潰れ
ます。

起業件数より、倒産件数が多いのが、今の日本です。


さらに、5年以上存続した会社のうち、本当に成功を続ける会社と
なると、もっともっとマイノリティーでしょう。



だから、

「下から積み上げていく原因志向の思考法」

だと、負け組みに入る可能性の方が、圧倒的に高いと思います。



自分が「得たい結果」にフォーカスして、

「上から落とし込んでゆく結果志向の思考法」

を採用してゆかないと、成功者の仲間入りはできません。



これを、「逆算の法則」として提唱します。





今日の銀狼語録




「あみだくじは、下から昇れば間違わない」


あみだくじの場合、「下」というのが、概念的に「上」のことです
からね。



Posted by しるばーうるふ at 09:29│Comments(0)
 
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