2011年12月10日
現場改善が目に見えて進む会社づくり
こんにちは。人を活かす仕組みコンサルタントの佐藤なな子です。
「気づき行動化プログラム」という、現場改善のプログラムがあります。
弊社でよく、中小企業様に導入させて頂くプログラムです。
「気づき」が大切なのは誰しもがわかっています。
しかし気づいても、スタッフの行動につなげる、スタッフに行動を
促す事には、多くの経営者が苦心しているのではないでしょうか。
このプログラム、現場があり、パート・アルバイトスタッフが多い業種には、
とても向いています。
現場の課題が自然に炙りだされ、自動的に行動へと落とし込まれるからです。
プログラム自体はカンタンです。
全スタッフに、1日1個、気づきを挙げてもらうだけ。
出勤した日は、その日気づいた事を、必ず1個、提出してもらいます。
本来は任意制が良いのですが、最初のうちは強制して習慣づけるのが
良いでしょう。
アナログに所定の用紙に書いて提出してもらう企業もあれば、メールで
管理部署に送ったり、メーリングで共有しあう企業もあります。
内容も様々で
●部下との会話の中で、ちょっとした約束を忘れている事がある。
「私との約束なんて、こんなものか…」と残念な思いをさせないよう、
約束した内容はスグにメモに残し、必ず守るべく行動する。
という自己反省的なものや、
●事務所の中が雑然としている。
きれいにしないといけないと思います。
という、感想じみたものが出る事もあります。
かと思えば、
●ベテランに、新人に何をどのように教えたのかを確認。
その後、新人に、何を教わったのか確認。双方の話から、ベテランが
教えるべき事が不足している事や、新人の指導を受ける姿勢を
整えていない事に気づく。
ブレ・ズレを双方へフィードバックし、その場で修正。
指導後の確認やフィードバックの場づくりが必須。
●今まで軽視していたが、下半期の予算組みで、広告宣伝費や法定福利費、
本部費など、具体的な数値を把握していなかった。マネジメントを行う立場
として明確に理解しておかなければ、現場の予算組みが曖昧になってしまう。
という気づきが出ることもあるのです。
「ウチのスタッフは、気づきなんて出ないですよ」
と、最初は心配する経営者や上司も多いのですが、1ヵ月、2ヶ月と
続くうちに"気づきの成長"が起こる事に、皆さん目を見張ります。
気づきを日々、眺めているだけで、そのスタッフがどんな事を考え、
どんなものを見て、その日何があったのか、手に取るようにわかります。
そうすれば、しめたもの。
「最近、成長してきたんじゃないか?」と誉める事もできますし、
「もしかして、こんな事がうまくいかなくて悩んでいるのか?」と
声を掛ける事もできます。
また課題解決策も、どんどん出てきます。
●倉庫の側溝が汚れている
●入口の看板電球が切れている
という、今すぐ改善できる発生型の課題は、すぐ現場で対処する
ルールを作っている企業もあります。
タスク化して、タイムマネジメントに乗せる仕組を作っている企業もあります。
●書類棚がいっぱいになり義務保管書類の整理に困る。
なんとかもう一つ、書棚を購入できないものか。
●来月は、学生アルバイトスタッフが試験休暇で休みになる。
その前になんとか、アルバイトの補充をしておかなければ。
という、発生型でも調整やコストが生じる案件や、
●社内情報共有をグループメールからチャット型に変更するのはどうだろう。
共有スピードが上がればお客様対応が速くなる。
●社内の数値意識を高める為に、日次決算化への移行計画を1年早める
のはどうか。
という、提案型の課題は、担当と期限を決め、会議に乗せてどんどん
消化していく、もしくは経営者判断で改善していく事が可能です。
そして残った、
●この地域はこれから消費世代が少なくなっていく。
そこに店舗を構えている以上、商品構成をお客様の消費傾向にしっかり
追従させるべき。お客様の意識や消費動向を捉えられるような
「つながり」づくりは出来ないものか。
●日本はこれから少子高齢化人口減少の時代へ突入する。
今までのことが通用しない。常に新しいアイデアを考えてなければならない。
2015年までにやっておくべきこと→今のうちに社員と会社の方向性を
がっちり共有し固めておかねばならない。
というような、機会開発型の課題に、経営者や経営幹部は注力して
いけば良いのです。
つまり「気づく」事がゴールではなく、気づきを基に、組織を活性化していく仕組み。
これが「気づき行動化プログラム」です。
今日からでも始められます。
「"気づき"の質を上げる」「スタッフが気づいた事を、即スタッフの
行動につなげるには」という点については、機会を見て、また書きたいと思います。
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Posted by しるばーうるふ at 13:32│Comments(0)
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