2011年04月01日

その瞬間、巨大な拍手が会場を包んだ

 「このホテルで働いている人は、
  みんなお前の命の恩人なんだぞ」

 本日は、スパリゾートハワイアンズさんの
 本災害時における共感事例をご紹介します。

 ハワイアンズさんは素晴らしいです。

 これに関連して、
 鍛錬塾でも、毎月執筆していただいている
 佐藤なな子さんのブログ「やっぱり人ですね」。

 この記事にも↓とても大切なことが書かれています。
 http://ameblo.jp/labjapan-jinji/entry-10845880101.html

 「落ち着いたら、絶対あの店に行こうね!」


ご紹介するのは感動の事例です。

なかなかできることではありませんし、一面からだけで論ずることも
できないのですが、僕はとても共感しました。

 「このホテルで働いている人は、
  みんなお前の命の恩人なんだぞ」

雑誌「SPA!」さんのネット掲載記事から引用します。

(ここから)

震災当日、休暇をとって家族旅行中だった本誌記者は、福島県いわ
き市の「スパリゾートハワイアンズで被災」。そこで記者が見た
「スパリゾートハワイアンズ」スタッフの「プロフェッショナルな姿勢」とは?


3月11日。運命の日。記者は福島県いわき市にある「スパリゾート
ハワイアンズ」で被災した。

久々にとった有休休暇。家族サービスと称し、妻と2歳10か月の息子を
連れ、無料送迎バスでホテルに到着し、わずか1時間半後の震災だった。

知らない土地、さらには水着のままの避難という、非日常的な状況下
での悲劇ではあったが、ここで被災したことは不幸中の幸いだったのだと、
今にして思う。それも、特上の。

まず、ここはガス、水道、電気という、いわゆるライフラインがすべて
生きていた。そのため、さまざまなメディアで報道されている被災地
のように、寒さに震えたり、暗闇に怯えたりすることが一切なかった。

しかも、食料の備蓄があり、東京に帰ることになる日曜日の朝まで
の計5食、すべて十分な量を提供してくれた。しかも、ビュッフェ形式で。
これは、2歳児を抱える家族としては、とてもありがたいことだった。

震災当日はバスが動けないことが判明したため、被災者たちは大会議室、
あるいはロビーや廊下で雑魚寝となった。眠れぬ夜が明けて、土曜日。
記者は、とある従業員にふと、聞いてみた。

「このホテルのほかは、どんな状況ですか?」

 すると、彼は表情を強張らせて、静かに答えた。

「はっきり申しまして、このホテル以外は全滅です」

聞けば、周囲一帯、すべてライフラインが止まっているとのこと。
そうか、記者たちはラッキーだったんだな、と思った数秒後、気付いた。

……じゃあ、彼らの家族は一体どうなんだ? 親戚は? 友人や恋人は?
恥ずかしながら、記者はこの時まで、本当にこの瞬間まで、彼らも
"被災者"であることを忘れていたのだ。それも、我々よりもはるかに厳しい
環境下にあるのだ。

恐らく、これだけ震源地に近くて、家族全員無事というのは考えにくい。
連絡が取れない、友人、知人が山ほどいるはずだ。そして、何よりも
自分自身が1秒でも早く、帰りたい場所があるだろう。

しかし、彼らはそんなことを態度にはまったく出さず、自らの職務をまっとうした。

その行為は、我々の体ではなく、心を救ってくれた。

トドメは日曜日だ。朝6時に、起床のアナウンスが流れ、朝食が始まった。
ひと段落したところで、支配人が拡声器を片手に、静かに話し始める。

「本日、皆さんを東京駅までお送りできることがわかりました」

 満場の拍手が沸き起こる。
 その中で、さらに支配人は続ける。

「昨日、弊社の従業員を実際に、東京駅に向かわせたところ、
 "走行可能"という判断を下しました」

その瞬間、巨大な拍手が会場を包んだ。

常識では考えられないほどの大きな余震が続くなか、まったく安全が担保
されない道を、被災した「お客様」のために走る。

それは、命がけの行為だ。

拍手で手が痛い。ジンジンと響き、熱くなる手のひらを見つめ、記者は
このとき、拍手には大小のみならず、軽重があることを知った。

それから、12時間を超える長旅を経て、記者は今、東京で原稿を書いている。
そして思う。絶望の淵にある人を、真に救うのは「情報」でも「言葉」でも、
ましてや「法律」や「ルール」などではない。「行為」だ。

何をすべきかを論じているだけでは、誰一人救えないのだ。
我が身の非力さを、これほど嘆いたことはない。

いつか、スパリゾートハワイアンズが営業を再開したら、また家族を連れて、
遊びに行かせてもらうつもりでいる。

それも、できれば毎年。

そして、その都度、息子にこう言うつもりだ。「このホテルで働いている人は、
みんなお前の命の恩人なんだぞ」と。

そう笑って言える将来がきっと来ると、記者は強く信じている。

彼らの、1日でも早い営業再開を心より、祈りたい。

(ここまで)


僕のいる仙台でも、この原稿を書いている3月31日現在、物流が
まだ復活しておらず、書店やコンビニでの雑誌供給はありません。

それでもネットを経由してこの記事を読み、感動を共有しました。
とても共感しました。

スパリゾートハワイアンズさんは素晴らしい。

もう十数年前ですが、仕事で何度もおじゃましていた時期がありましたし、
2年前も家族で遊びに行ったアミューズメントホテルですが、
このエピソードを通じて、僕は益々ここが好きになりました。


 「共感」が商売の肝となる時代。

  今だからこそ、多くの商売人が、
  貴社らしさを販売戦略の要にすることを
  推進していただけるように、僕もお手伝いして参ります。


この震災、津波、風評被害のインパクトは凄まじく、特に福島では
原発問題が長期化することもあり、宿泊施設様でもすでに何軒もの
「継続不可能による事業整理」の話が出て来ています。

間接的には、「自粛の波」も広がりを見せ、伊豆の熱海でも4万人
規模のキャンセルが出ていますし、

本稿でご紹介したハワイアンズさんのある福島いわき湯元温泉では、
温泉自体の湧出が不安定となり、原発風評被害も重なり、宿泊施設
様はじめ沢山の方々が、「明日を掴むための必死懸命な努力」を
されています。


僕は、
僕の顧問先様には以下のようにお伝えしています。


事業とは、商売とは、
「必要な人に必要なものを提供すること」

今こそ、それぞれが、
それぞれの商売の「価値」に目覚めるとき。

中古車屋さんは、
車の無い人に車を届けることです。

資産運用会社さんは、お金の大切さを自覚し、
人生の目的を持った人の相談に乗ることです。

研修会社さんは、人の重要さに深く気づき、
行動できる企業に研修はじめ様々なサービスを提供することです。

どんな企業活動も、必要とされる人と出逢い、その人の役に立つことで
対価を得ています。

僕も、自身の経験と知恵と行動を、組織化、仕組化もしてゆきながら、
必要とされる企業や人に、躊躇なく提案することだと再認識しています。

「提供しないのは愚、提供するのが善であり賢」

損得は後からついてきますね。

例えば車が無いと困る人に、車を提供すると「心から感謝」され、
「結果として」収益になります。


もちろん足元を見るような商売はしてはなりません。


今こそ、それぞれが、
それぞれの商売の「価値」に目覚めるときです。


★「商売とは相思相愛を探す旅」
株式会社 乾杯・KANPAI
http://www.kanpai-kanpai.com/
業種を問わず大好評のメルマガ↓です。
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Posted by しるばーうるふ at 15:15│Comments(0)しごと
 
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