2011年01月17日

家族会議で得られるもの

僕も少しづつですが、
複数のビジネスパートナーさんが出来てきて、
嬉しい限りです。

なぜなら、僕の事業に厚みと深みが増せば、
その分、依頼主様に対して、
より多くの解決策を提示できるからです。

その中で、事業再生へのターンアラウンドを提供する
希望大地経営株式会社様があります。

そこの東京オフィスに鳥倉大介さんという方がいらして、
最近仲良くさせていただいているのですが、
http://gmmi.jp/member/d-torikura.html
彼が、当該会社のメルマガで書かれていたことを
シェアさせていただきますね。

題して

「家族会議で得られるもの」

です。

(鳥倉さんの主張を、松尾咀嚼にての解説文でお送りします)

事業再生に取り組む上で、
まず最初におススメしたいのが『家族会議』とのこと。

それは、再生へのスキームの構築と選択以上に重要なことであるようです。

       『家族会議』
 
家族と一緒に、社長の会社と社長の人生、

家族の人生設計について大いに打ち合わせをすること。

ではなぜ『家族会議』なのでしょうか?

鳥倉さんはひとつの喩え話しを記しています。

 喉頭ガンになり、余命1年です。
 手術をすれば声が出なくなりますが、完治する可能性があります。
 ただし、転移する可能性もあり根治を約束するものではありません。
 (真逆の価値観)
   父「しゃべれなくなるくらいなら1年を思う存分生きて死にたい」
   母「あんた何馬鹿なこと言ってるの、手術して1年でも多く生きて」
 (新たな方向性)
   息子「しゃべれなくなったって、筆談やパソコンがあるじゃないか」
 (将来への希望)
   娘「新薬が研究されているという話もあるみたいよ。あきらめるのは早いわ」
 そして、これを事業再生の話に転換。
   社長「銀行もお金を貸してくれない、商売の調子も悪いし破産を考えている」
   母「最後まで頑張ってみなさいよ。
     ダメだったら私のへそくりで1年くらい
     あんたのメシ代くらい出して上げますよ。」
   息子「親父はプライドが高いから、
      銀行へリスケジュールをお願いしに行くこともできないんだ。
      頭を下げて返済の見直しをしてもらえば
      1年以上商売が続けられるよ。」
   娘 「取引先の社長が、ジョイントベンチャーで
      新しくできるショッピングモールに出店しないかと言ってるわ。
      うちだけじゃ費用が出ないけど二社で力を合わせて、
      商品力や資本力を補完すればまだ新しい手だって打てるわ。」

真逆の価値観、新たな方向性、将来への希望。

ただでさえ孤独と向き合っている経営者ですから、
経営が行き詰まったとき、
その孤独はピークを迎えると想います。

僕も、訪問先様には、
できるだけ寄り添って志事をしていますが、
中には、
「1日中、特に何もしていなくても、
 とにかく気ぜわしく忙しいという感覚だけが襲ってくる」
という、資金繰りに追われる経営者の弁を聴くことも多いです。

そうした中、
「家族の何気ないアドバイスは、
 ふっと問題解決の核心をつくことがあります。」
と鳥倉さんは指摘しています。

経営幹部にも、スタッフにも、ましてや金融機関には、
弱気な発言や態度を見せられない。

だから、希望大地さんのような会社が
「歴戦の財務部長」として起用されるのでしょうし、
販促を主軸にする僕にしても、
その存在を許されるのだなと使命感が湧きます。

とは言え、「家族」に成り変ることはできません。

鳥倉さんの言葉を借りれば、
「外にあふれる難題を誠意と合理性を武器に解決していく」
ために、家族への説得、家族の理解は、是非とも必要でしょう。

僕も経験がありますし、見聞もしてきましたが、
宿泊業に限らず、あらゆる事業で、
後継者に、経営の現状を伝えずにいる親も多いですよね。

しっかりと、伝わるように伝えることが大切だと想います。

家族と向き合うことで得られる
「思わぬ支援」

「発想の転換」
について、鳥倉さんの「事例列記」を紹介します。

 ・実家を助けに帰ってくると、息子や娘が帰ってきた。
 ・家計にお金が入れられないほど行き詰まったが、
  息子が月々の住宅ローンを払ってくれた。
 ・これで最後と妻が虎の子と蓄えを出してくれた。
 ・家計を支えると専業主婦の妻が勤めに出てくれるようになった。
 ・自分たちにできることは、何かないかと考えてくれた。
 ・家に帰ると家族が優しく接してくれるようになった。
 ・離婚の危機が解消した。
 ・親父から引き継いだ会社はつぶせない!と思っていたが
  親父さんはつぶしても良いと言った。
 ・息子に絶対会社を継がせるんだ!と考えていたが、
  息子は継ぐ気はないと言った。
 ・おまえたちを誰がくわせてるんだ!と怒鳴ると、
  身内から借金するくらいなら会社をたたんで勤めに行ってと言われた。
 ・自己破産すると娘が嫁に行けないと気にかけていた。
  娘はそんな小さい事、気にする男は選ばないと笑った。
 ・仕事が生き甲斐だから続けたいと言ったら、
  もう年金で生活できるんだし健康が心配だから商売を止めてと言われた。

鳥倉さんは、「家族会議」は、
中堅中小企業の事業再生には必須な要素だと思うとし、
以下のように締めていました。

  会議室ではなく、居間や、こたつ、台所で固まる絆がそこにはあります。
  その絆が事業再生を実現する真の原動力となります。

考えさせられますね。

さて、実際の鳥倉さんは、
上記紹介のように誠実で経験豊富な方であることは
間違いないですが、何を隠そうまだ30代前半(^_^;)。

しかし、その落ち着きぶりや立ち居振る舞い言動からは、
どう見ても40代にしか見えない。
(ごめんね(笑))

それにしても僕の周囲には、
何故かアラウンド30に優秀な人たちが多くいます。

建築士や商業施設士をはじめ、制作系デザイナー、
IT企業経営者や複数飲食店経営者、
そして件の鳥倉さんなど、とても優秀。

彼ら彼女たちが何故そうなのか?

その「背景」を探ってみるのも面白そうですねぇ。


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Posted by しるばーうるふ at 19:57│Comments(0)しごと
 
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