2011年01月10日

お客様から選ばれる宿、お客様を選ぶ宿

旅館ホテル販促鍛錬塾は、2009年9月1日にスタートしました!

スタート前から、僕を信じて、塾生になっていただいた皆様、
ありがとうございます。

あなたがいるから、僕は頑張ることができます。

ネット(オンライン)と現場(オフライン)と
それらの販促を融合できる人や会社は少ないですから、
何とか役に立てるよう、謙虚に、でも熱く、
日々鍛錬しております!

鍛錬塾は、いつでも門戸を開いています。

出し惜しみ無しで行きますよ~っ!

今回は、僕が日常的に接している宿のオーナーの気持ちになって、
「こんなこともあるよなぁ」というイメージを
手紙風に書いてみますので、
宜しければおつきあいくださいませ。


  あなたは、自分の宿が、他の宿と何がどう違うのかと、
  ふと疑問になることがありますね?
  もちろん全然違うのですが、一般のお客様から見たとき、
  その違いは明確に表現・体現できているかどうか・・・?
  1泊2食付きで、地元食材を提供、温かいおもてなしの心で接客し、
  お帰りいただくのは、どんな宿でも基本的には変わらない・・・。
  自分の宿のいったい何が良くて日々のお客様はいらしているのか?
  自分が、宿としてこだわっていることは、本当は何なのか?
  どんなストーリーを表現すれば、お客様の琴線に触れるのか?
  あなたは常に考え、実行しています。
  でも、それが業績に反映されていないことに、
  あなたは深く悩んでいます。
  安くすれば、来てくださるのだろうか?
  近い人なら、来てくださるのだろうか?
  「自分の宿に足りないものは何なのだろう?」
  あなたの自信が揺らぐ瞬間です。
  借り入れている金額を思うと、
  あなたには、自分の宿の10年後が想像できません。
  「自分は創業者ではないし。」
  そんな言い訳が、頭をかすめることもあります。
  家族のため、会社のため、社員のため、自分のため、
  取引先のため、地域のため、社会のため、
  もちろんお客様のため・・・。
  ひとりの時間を持つと、あなたは悩みます。
  「私は、なぜ、旅館業を営んでいるのだろう?」
  誰かが言っていた台詞を、あなたは思い出します。
  「旅館業は、目に映るすべての人がお客様です。
   いつ何時、誰がお客様になってくださるか分からないから、
   常に、誰に対しても、誠実で、優しい自分であるよう心がけたいですね。」
  ・・・確かにそうだ。
  でも、あなたの中には、疑問も残ります。
  「すべての人を満足させることなど出来ない。」
  さらにあなたは考えます。
  「商売のコツは、リピーターづくりではないのか?」
  「口コミで来たお客様も広義のリピーターと言えないか?」
  この考えに、あなたは確信を持っています。
  でも、現実との乖離に、あなたは悩んでいます。
  多くのお客様に「また、来るよ」と言っていただけるサービスを、
  自分の宿は提供できていないのではないか?
  「どうしたら、お客様から選ばれる宿になれるのだろうか?」
  そして、あなたは、恐怖します。
  去年も一昨年も、自分が、まったく同じ悩みを抱えていたことに!
  これは永遠の課題なのか?
  それとも、解決可能なものなのか?
  あなたが、おぼろげながら出す結論もいつも同じです。

  「施設は経年劣化を免れないし、
   立地環境はおいそれとは変えられない。
   だとすれば、宿の生命線は、おもてなしでしか有り得ない。
   リピーターになってくださるかどうかは、
   人による接遇と細やかな演出がポイントだろう。
   そして共感を呼ぶコンセプト。
   さらに、クチコミになるような独自のサービスを
   提供しなければならない。
   選ばれる宿とは、独自性のあるおもてなしの宿であり、
   これはどんな時代にも通用する不変の真理本質だ。」
  さて、あなたは、惜しいところまで来ていますが、
  この数年、堂々巡りになっているようですね。
  おもてなしの自社ブランドを創る。
  これはいいでしょう。
  でも、「すべてはお客様のために」が徹底されている
  日本一の誉れ高い加賀屋様や、
  「NOと言わないサービス」で各界の尊敬を集めている
  リッツカールトン様になれますか?
  それはなれないでしょうし、なるべきでも、
  目指すべきでもありません。
  ひとつヒントを言えば、
  「選ばれる宿」を考えることは止めて、
  「お客様を選ぶ宿」という発想を持ってください。
  
  僕は、平成元年から100軒以上の旅館の商品企画と
  集客アドバイスをしてきましたし、
  有り難い出会いを重ねてきました。
  その中で想うのは、
  お客様にアプローチする施設様が繁盛するのではなく、
  お客様からアプローチされる施設様が繁盛するということ。
  規模の大小の問題はあるにしても、
  知恵と工夫で解決可能だと思います。
  すべての商売は「お客様との関係づくり」です。
  また、商品の磨き込みの延長に、WEBがあり、
  メディアがあり、パンフレットがあるのです。
  まずは経営動機の確認と、商品コンセプトづくり。
  
  一緒に頑張りましょう。


タグ :旅館ホテル

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Posted by しるばーうるふ at 19:47│Comments(0)しごと
 
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