2007年09月23日
プロフェッショナルとは?「予約を入れなかった199人の話」
僕が仙台在住であり、そして東京でやっている事業は、
旅行者と旅館様をインターネット上で出会わせ、宿泊予約の発生に
応じて「手数料収益」を頂戴するという、スイッチボード型のビジ
ネスモデルであることは何度か書いてきたと思います。
需要と供給の間に立って、そこに課金するという仕組みは、実に僕
好みなわけですが、営業戦略のキーワードになっているのが、
「アクセス数」×「成約率」×「人数」×「単価」
という売上創造の黄金律です。
それぞれのステージにおいて、適切なアドバイスをすることによっ
て、旅館様の売上に貢献する仕事なわけで、まさに、
「他人の成功をサポートすることが、自分の成功に直結する」
という、これまた成功のゴールデンルールに則った仕事を展開して
いるのですね。
で、僕が最も重要視しているのが「成約率」であり、サイトへの来
訪者100人あたり何人が購入まで至るかを、いつも考えているの
ですよ。
成約率を上げるための、
・テーマづくり
・デザインワーク
・キャッチコピー
・ページ導線設計
・企画商品造成 云々。。。。
僕の目安は、100人中1人の購入ですから、成約率は1%ですね。
でも、ある人からのアドバイスで、ふと重要なことに気がついたの
ですよ。これは、気がついたというより、分かっていたし、実践も
してきたんだけど、不思議にも、そこまで深く重要視してこなかっ
た点でした。
●例えば、成約率0.5%とすると、200人が来て1人が買うこ
とになります。
今までは、成約率に注目して、この0.5%を上げることばかり
考えて来たわけです。
●でもよく考えてみると(当たり前のことですが)、
「 サイトに来たのに予約を入れなかった199人 」
にも、着目すべきなんですよね。
●そのとき予約を入れなかった199人に対して、せめてお名前と
メールアドレスを残してもらう仕組みを取り入れるべきなのです。
●そうして継続的にアプローチできるようにしておくのです。
●いやいや、こんなのはネットマーケティングの常識だし、僕自身
重々理解していたことなのですが、
「旅館業界では馴染まない」と勝手に思い込んでいたのですね。
●最近、当社のお客様以外の事例にも触れる機会があり、また、こ
の発想と仕組みをやってみようという当社のお客様が現れたこと
もあって、先月からスタートしているのですが・・・。
●実は、適切なオファーがあって、それに反応して、個人情報を打
ち込んでくださる人は、本当に高い確立で来館すると確信が強く
なってきました。
●なぜなら、名前とアドレスを残すのだって、通常ならかなりの抵
抗があるのに、今回仕込んでいるシステムでは、住所も電話番号
も書くほか、旅行を計画している時期や、知りたい観光情報まで
入力してくださるようになっているのです。
●書く情報が多いほど、ホット(熱い)なお客様です。
●ここに「資料送付」し、適切なフォローをしていけば(*^_^*)
です。リピートや紹介にもつながるような仕組みにします。
で、そのリストの中から、
1人でも予約につながれば、
0.5%だった成約率は、
結果、1%になってしまうのですね。
自分が勝手に思い込んでいた「この手法は、旅館業界では馴染まな
い」という心の壁を取り払うことによって、また新しい扉が開けそ
うです。
マーケッターとして、プロデューサーとして、さらに自由な発想で
ステージアップしてゆかねばと思いました。
誰が言ったか、
「プロフェッショナルとは、永遠に成長し続けるアマチュア」
まったくです。謝々。
Posted by しるばーうるふ at 12:29│Comments(0)
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