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2012年02月18日

前代未聞父の授業。僕にひとコマ任せろ!


本日は、ブランド・サルベージ代表
松尾公輝が執筆させていただきます♪


「僕にひとコマ授業をさせろ」。

父親が、いじめにあっている息子を救うために、小学校に乗り込み、
クラスで1時間の授業をしたという話題。

実は、僕自身の話です。

前代未聞の父の授業ですが、以来、いじめは完全に無くなりました。

僕はマーケッターですから、その強みを生かし、必死懸命に「いじめ
撲滅の戦略」をプランニングしたのです。


さて、

2009年の夏から冬にかけて、うちの長男、当時小学校5年生が、
いじめに遭ってました。

僕としても、会社を新創業して数ヶ月のときの出来事です。
とても心を痛めました。彼も僕も。

最近のいじめというのは首謀者がいないのです。

みんなで平均的にいじめるので、いじめている方に罪の意識は薄い
んですね。いじめているという自覚もなかったりするわけです。

とはいえ首謀者というか、目立っていじめる4、5人がいるのですけど、
彼らにしても、なかなか「現場」を押さえられないことが、
先生方も歯痒いところです。

現場を押さえれば先生も怒るのだけど、現場を押さえられないと、
子供たちに口裏を合わせられてしまい、なかなか実体化できないと
いうのがあるわけです。

僕は学校に何回も行って、校長先生とか教頭先生とか担任の先生とか
生活指導の先生とかと色々話しました。

様々な案も出ましたが、結局は「対処療法」。最後の結論は、校長先生の
方から僕の提案に折れてもらったのです。

それは「僕にひとコマ授業をさせろ」というものでした。

まずもって、校長先生はじめ、先生方の勇気に感謝したいと想います。
まぁ、前代未聞でしょうから。

でも、やっぱり先生方も大変なんですよね。担任の先生などは、軽い
ノイローゼになっていたとのことでした。要するに、先生の言うことを
聞かないわけですよ。学級崩壊に近い状況になっていたようです。

だったら僕にしゃべらせろというわけで、何回かやりとりがありまして、
とうとう校長先生も折れてくださったという次第です。

父親に1時間授業を任せるという。

しかも、社会見学でも何でもなく、いじめ問題を解決するための授業です。


僕の戦略は以下の通り。

1時間のうち、僕がしゃべるのは3分の1で、残り3分の1、3分の1を、
二人の知人に依頼したのです。

一人目は、僕の友人である大病院の先生。

彼は僕のことをその教室で「尊敬する兄貴だ」と言ってくれました。
さらに、小学生の時「自分はいじめっ子」だったとも。そして、自分には、
その子をいじめているという自覚も意識も無かったのに、周囲から
注意され「不思議だった」という話しも。

これは、加害被害の境界線は曖昧であるというエピソードですね。
これで、単に、いじめは悪いという一方的な授業とは一線を画する
ことができました。

彼は社会的地位の高い総合病院に勤務するお医者さんです。
だから子どもたちの見る目が違いますよね。その人はドクターなんだ
ということで。

しかも彼は手品もやります。手品もやってもらいつつ、
いじめられている子(僕の息子)のお父さん(僕)のことを
「尊敬している兄貴」と持ち上げます。

その後、教壇に立ったのは、僕の空手の先生。

身長190センチ、体重100キロ、年齢も当時45歳と若い!
しかも全日本選手権で7回も優勝しているわけです。日本一強い!

さらに、子どもたちの憧れと尊敬の眼差しを集める「人格」。でも、
見た目、お坊さんのように髪を剃ってるし、黒人のトップアスリート
みたいな体つきをしていて、日本人離れしている。

そんな彼が「いじめは卑怯だ」と言い、さらに僕のことを「自慢の
弟子だ」って言ったのです。

「○○君(僕の長男)のお父さんは、武道を学び鍛錬して、その精神で
社会貢献をしようと一生懸命やってる男なんだ」という話をして
くれたわけです。

その二人の話しの後に、僕が登場するわけです。

どう考えても、これは聴くしかないですよね。

やはり、授業が始まる前の子どもたちにしてみれば「親が文句を言いに
来た」というスタンスでした。

ところが、「どうやら病院の先生とか武道の先生からも信頼されている
人みたいだぞ。」という形で出てくるのです。

ここに逆転思考が働いています。

これはマーケティングの世界でいうと「お客様の声」ということに
なりますでしょう。

自分で自分を褒めると嘘っぽいのですが、人に褒めていただくと信憑性があります。

お客様に「この商品とかこのサービスは素晴らしい」と言ってもらった方が
100倍伝わりますよね。

いよいよ僕が登場して何の話をしたかというと、

「今日はみんなを怒りに来たけど、こうして顔を見ると、みんな可愛いね。
 君たちを、かけがえなく想っている親御さんが、それぞれにいるんだね」

という前段を話してから、いくつかの心温まるエピソードを語り、
最後に、僕が考案した「体験学習」を実施したのです。


その内容とは、

●6人の生徒を選抜、ひとりを除いてみんなに椅子を
 持ってもらいます。

●6人目の生徒に対して、椅子を一人ひとり手渡すよう指示します。

●渡し終えた子に対して「君は今、椅子を渡したから軽いよね」 

●じゃあ、次の人、椅子を重ねなさいと。

●椅子を重ねられた子に対して
 「君が今、椅子2個持ってるから重く感じるよね。」

●渡した子に対して「君は椅子、手放したから軽く感じるよね。」

それを5人に繰り返して重ねてもらったのです。

結果、椅子を5つも重ねられた子は重い。

ところが、椅子を手放した方は軽いわけですよ。

「みんな、椅子1個くらいは、どうってことないって想うよね?
 ところがそれが積み重なるとやられた方はとても重いんだよ。

 だから、みんな1つひとつは大した事ないと思ってやってる事が、
 やられた方にしてみれば、それは積み重なる、蓄積するんだ。

 しかも四六時中の話でしょう。これが、いじめの正体だよ。」

やられた方の立場、やる方の立場、両方考えてやりなさいよという
話をしたのです。

これが「前代未聞の父の授業」のあらましです。


ポイントは、

★父親が、直接「いじめは止めて欲しい」と訴えたこと。
★社会から一目置かれる立場の人たちが客観的に話をしたこと。
★言葉の他に、身体を動かす体験的視覚的授業を通じて伝えたこと。
★そして何よりも「大人の本気」を見せたことです。
 いじめが続くようなら、覚悟がある!と。

【ここ重要な点です♪】

特筆すべきは「他力」です。

ある局面において、ポジショニングや肩書、立場は、固定してしまって
います。なかなか自分を変えることはできません。

クラスの子供たちにとって、「その子の父親」という観念は固定しています。
それを崩すための最も有効な手段は、他人からの評価を見せることです。

複数の他人が、その人をどう評するか。

今回は「尊敬する兄貴」であり、「自慢の弟子」でした。

その人をよく知る人が、その人を賞賛しているものを、その人をよく
知らない第三者が覆すことは困難です。

子供たちにしてみれば、想ってもみなかった展開ですし、そうする
ことで、多面性多様性のある人物像が新たに形成され、その後の
プレゼンテーションの効果を上げてくれます。


僕は企画マンです。

自分の強みを生かして、人生に向き合います。




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Posted by しるばーうるふ at 20:32Comments(0)しごと