お幸せ様です。
非常識な公認会計士の椎木です。
先週末の4月の雪はびっくりしましたね。
まだスタッドレスを履き替えていなかったので、助かりました。
さて、前回は、
「常識にとらわれない会計」
と題して、自社の残高試算表や決算書を、自社の目的に合わせて、
経営に役に立つように作り変えるという話をしました。
今回は、「税務調査もコミュニケーション次第」と題して、
税務調査のツボについてお話したいと思います。
4月~6月は税務調査のトップシーズンになります。
もしかしたら、このメルマガの読者の方にも、税務調査真っ最中と
いうかたもいるかもしれませんね。
実は、税務調査が多くなる時期というのがあります。
税務署の事務年度は7月から始まることになっていて、7月初旬に
異動があります。
そうすると、7月8月は引継ぎなどが行われて、その後、9月~12月
が秋の税務調査シーズン。
1月から3月は確定申告のため、税務調査は少なくなり、4月~6月に
かけて多くなる傾向になります。
多くの経営者の方が、税務調査は白か黒か、ゼロか100かと思いがち
ですが、実際の税務調査の現場は、コミュニケーションの取り方で、
だいぶ、結果が変わってくるというというのが実感です。
その中でも、ポイントとなるところをいくつかお伝えして行きましょう。
1.税務調査の日程について
ある日突然、会社に税務署から電話がかかってきたらどうしますか?
(通常は、顧問税理士に先に電話が来るケースが大半です)
税務署から電話がかかってきたら、ただでさえびっくりするのに、
税務調査と聞いただけで、何か、悪いことをしているような気持ちに
させられます。
税務署の担当官から「何月何日から税務調査をします」といわれると、
経営者の方は「わかりました」と言ってしまう方が多いです。
ここで大切なポイントは、税務調査を受ける義務は免れませんが、
日程については交渉が可能ということです。
まず、相手のペースで税務調査に入らないということが大切です。
こちらのペースで進めるためにも、スケジュールについては、こちらの
都合を優先させます。
少なくとも、2週間の猶予期間、できれば1カ月ぐらい先の日程で交渉
したいものです。
2.税務調査の当日について
税務調査の当日については、知っておいてほしいことがあります。
税務調査の当日、ビビっている人は、誰でしょうか?
経営者はもちろんのことですが・・・
実は税務調査の担当官もビビっています。
税務調査の担当官も、人の子ですから、初めての会社に来て、
しかも、好意的な対応が期待できないわけですから、彼らも
少しビビっているのです。
そのようなときにはきちんと礼儀をもって対応する方が良いですね。
下手に、けんか腰だったり、非協力的な態度で接すると、関係が
悪くなり、最後の交渉がやりにくくなってしまいます。
ただ、そのような良い関係を築くのと同時に、やってほしいことが
あります。
それは、担当官の身分証明書の提示を求めるということです。
(これには重要な意味があるのですが、理由は割愛します)
これをすることで、この会社は「普通の会社とは違うな。きちんと、
理論を立てていかないと、こちらの思い通りにはいかないな」と
思わせることができます。
3.税務調査の終わり方について
数日間の税務調査が終わると、最終的には、いくつかの誤りや見解
の相違が指摘されることがあります。
税務調査の終わり方は、次のいずれかになります。
「修正申告」・・・納税者が自ら誤りを認めて申告をし直す。
「更正」・・・・・税務署が職権で申告内容を直す。
税務調査の担当官は、しきりにいろいろな理由をつけては、「修正申告」を
勧めてきます。
これは、なぜかというと、端的に言うと、担当官は「更正」の場合は、
その理由を付記しないとならず、とても面倒な作業が必要になる
からなのです。
また、「よく税務調査におみやげは必要ですか?」と聞かれます。
(おみやげとは、こちらは納得していないのに、
担当官に手柄を持たせるために担当官の主張を認めること)
そんな質問には、「特に理由もなく、後ろめたいところがなければ、
お土産は必要ありません。」とこたえます。
ただし、税務調査は最終的には交渉事です。
・数点ある誤りや指摘事項のうち、いくつかを認めることで、
いくつかはこちらの主張を通してもらうために、
「修正申告」に応じる場合
・より大きな指摘事項を受ける前に、税務調査を終わらせるために、
「お土産を持たせて早く終わらせる」などの対応で、
傷口を広げないという方法もあります。
以上、税務調査は、コミュニケーション次第で、結果が大きく変わってきます。
万が一、皆さんのところに税務調査の電話がかかってきたら、
上記のことを思い出して、対応してくださいね。
非常識な公認会計士・税理士 椎木秀行
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