3匹のネコとTO DOリスト

しるばーうるふ

2012年02月04日 16:36


こんにちは。人を活かす仕組みコンサルタントの佐藤なな子です。


突然ですが、クイズです。


 とても高い塀の上に、3匹のネコがいます。

 1匹は、怖くて塀から飛び降りる事ができませんでした。
 「うう、怖い…とても飛び降りる事なんか出来ないよ…」

 すると別なネコが言いました。

 「何言ってるんだい、こんな高さ、ヘイチャラさ。
  スグに飛び降りてやるよ」

 もう一匹のネコも言いました。

 「ボクも平気さ、ほうら」
 そして、高い塀からヒューっと飛び降りて見せました。

 怖がりのネコはそれを見て
 「ああ、勇気が出た!ボクも飛び降りれそうな気がする!」
 と言いました。

さて、ネコは何匹飛び降りたでしょう?



…いかがですか?答えは出ましたか?



このお話し、色々な場所で耳にする機会が多いので、聞いた事が
あるかもしれませんね。

答えは、もう少し、後で書きましょう。

さて、前回は「現場改善が目に見えて進む会社づくり」というテーマで、
当社で扱っている「気づきを行動につなげるプログラムがあります」
と書きました。

気づきを、スタッフに書かせる。
すると、どんな気づきが出るのか。

そんな内容でした。

でも、気づいたからと言って、スグ行動につながるワケではありません。

私は研修業界にいますから、
セミナーもしますし、研修も行います。講演もします。

受講者が「いいお話し、ありがとうございました!」と言って下さる事も、
多々あります。

しかし「いい話」を聴いたからと言って、その人の行動が変わる
ワケではないのです。

気づいた「気づき」は、スグに優先順位をつけて、分類させます。

 A:重要で緊急なもの
 B:重要だが緊急性のないもの
 C:緊急だが、重要ではないもの
 D:重要でも緊急でもないもの

できれば、この気づきをカード化して、並べ替えられると良いでしょう。
優先順位に従って、順番を振ります。

するとあっと言う間に、100個くらいのTO DOリストができあがります。
あとはこのリストに日時を入れていくだけ。毎日のスケジュールに
組み込み、それを粛々とやらせます。

つまり「気づき」をスケジュール化しなければ、何も行動にはつながらない
のです。何となく頭の中で、今日やる事を漠然と捉えているだけでは、
絵に描いた餅。

今日やる事を「決めて」、そして「やる」のです。

実際に取り組む際に、やり方がわからない、職能や知識がない、と
いう場合には、事前・事後に手助けします。およそ部下のリストや
スケジュールを見ると、日程通りに出来るか出来ないかぐらいは、
わかります。

そして1日を終えたら、出来たか出来ないかの進捗を日報などで報告
させます。

自分で気づいた「気づき」ですから、取組みのモチベーションが違うので、
出来たら大喜びしますし、出来ないと、とても悔しがります。
滞れば自分で考えますし、相談にも来るようになります。

小さな成功体験の積み重ねをさせられるのです。

やらされ仕事ばかりをしているのであれば、
ぜひ、「気づき行動化」へシフトさせると良いかもしれません。

そして「気づき」で終わらせる事なく、きちんとレールを敷いてやる事が
大切です。


さて、先ほどのクイズの答え。

正解は「1匹」です。

実際に飛び降りるという「行動」をしたのは、1匹だけなのですね。



佐藤なな子





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